【「なんで?」に、子どもは答えられません】
2026/10/05
【「なんで?」に、子どもは答えられません】
「なんでできないの?」
「なんで今そっちに投げたの?」
試合の帰り道、つい聞いてしまいますよね。
責めるつもりはないのに、
子どもは下を向いて黙ってしまう。
よくある場面だと思います。
じつは、子どもは動いている最中の自分の体を、
大人が思うほど感じ取れていません。
体の位置や力の入り具合を感じる力(専門的には「身体感覚」と呼びます)は、
小中学生のうちはまだ育っている途中です。
大人でも、片脚で立ってぐらっとしたとき
「なんで今ぐらついたの?」と聞かれたら、
すぐには答えにくいはずです。
足首なのか、お尻なのか、目線なのか。
理由はいくつも重なっているからです。
練習で片脚立ちのようなバランスの動きをすると、
同じ子でも、ぴたっと止まれる日とふらつく日があります。
その違いを、子ども自身もうまく説明できません。
だからこそ、大人の聞き方ひとつで
気づけることが変わってきます。
答えの見つからない質問が続くと、
子どもは「怒られている」と受け取りやすくなります。
すると、うまくいかなかった場面ほど
話さなくなってしまいます。
そこで、聞き方を少しだけ変えてみます。
「なぜ」ではなく、「どこ」「どこまで」を聞く。
これなら、子どもは体の感じを思い出しながら
自分の言葉で答えることができます。
✔ 「なんでできないの?」より「どこまではできた?」
✔ 「なんで振らなかったの?」より「あの球、どう見えた?」
✔ 「ちゃんとやりなさい」より「今日いちばん集中できたのはどれ?」
✔ 答えが出てこなくても、少し待つ。言葉を重ねすぎない
「どこまではできた?」と聞かれると、
子どもは、できなかったところではなく
できたところから振り返り始めます。
そこから「じゃあ次はどこ?」と
自分で次の課題を見つけやすくなります。
EQスポーツでは、子ども3人に対して指導者1人の超少人数制で、
一人ひとりの動きを近くで見ています。
定期的なフォーム撮影で、子ども自身が
自分の動きを目で確かめる時間もつくっています。
体を動かしながら、感じたことを言葉にする。
運動を通して心と脳を育てることも、大切にしています。
「なんで?」を「どこまで?」に。
その一言が、子どもが話し始めるきっかけになります⚾️
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